iPhoneを使っていると、突然「Apple Account サインインが要求されました」という通知が表示されることがあります。
しかも、表示された場所が「ホーチミン市近辺」など、まったく心当たりのない場所だったら、「海外からアクセスされた?」「Apple Accountを乗っ取られた?」と不安になりますよね。
実際に私のiPhoneにも、「P. Sài Gòn ホーチミン市近辺」と表示されたサインイン要求が届きました。
このとき重要なのは、表示された場所だけで不正アクセスと判断しないことです。
Appleによると、サインイン要求に表示される場所は実際のデバイスの所在地ではなく、IPアドレスやネットワークをもとにしたおおよその位置です。
そのため、「ホーチミン」と表示されたからといって、ホーチミンにいる誰かがアクセスしたとは断定できません。
ただし、自分がそのタイミングでApple Accountにサインインしていないのであれば、「許可しない」を選択するのが正しい対応です。
この記事では、「許可」と「許可しない」の判断基準から、パスワード変更、登録デバイスの確認まで、実際に通知が届いたときの対処法を解説します。
- 「Apple Account サインインが要求されました」とは?
- 「ホーチミン市近辺」と表示されたけど、乗っ取り?
- 「許可」と「許可しない」はどちらを選ぶ?
- 「許可しない」を選択したらパスワード変更画面が表示された
- Apple Accountのパスワードは変更したほうがいい?
- iPhoneからApple Accountのパスワードを変更する方法
- 「許可してしまった」場合はどうする?
- Apple Accountに知らないデバイスがないか確認する
- 「サインインが要求されました」が何度も表示される場合
- Appleを名乗るメールやSMSにも注意
- 「Apple Account サインインが要求されました」と表示されたらどうする?
- まとめ|「ホーチミン=乗っ取り」ではない。でも身に覚えがなければ拒否しよう
「Apple Account サインインが要求されました」とは?
「Apple Account サインインが要求されました」という通知は、Apple Accountへのサインインが試みられた際に、2ファクタ認証を設定している信頼済みデバイスなどに表示される確認通知です。
新しいデバイスからサインインしようとすると、サインインを許可するかどうかを確認する通知が表示されることがあります。
自分が新しいiPhoneやMacなどでサインインした直後なら、その操作に伴う通知である可能性があります。
一方で、自分が何もしていないのに通知が届いた場合は注意が必要です。
Appleも、身に覚えのないデバイスへのサインイン通知を、Apple Accountが不正利用されている可能性を示す兆候の一つとして挙げています。
「ホーチミン市近辺」と表示されたけど、乗っ取り?

今回、私のiPhoneには「P. Sài Gòn ホーチミン市近辺」と表示されました。
日本にいるのに突然「ホーチミン」と表示されたら、海外からApple Accountにアクセスされたと思ってしまいます。
しかし、ここで注意したいのが位置情報の仕組みです。
Appleによると、サインイン要求に表示される場所は、実際のデバイスの位置をGPSなどで特定したものではありません。
IPアドレスや接続しているネットワークをもとにした、おおよその位置が表示されます。
したがって、
ホーチミンと表示された
↓
ホーチミンにいる第三者がアクセスした
とまでは判断できません。
「ホーチミン」という表示だけで、Apple Accountが乗っ取られたと断定するのは早計です。
ただし、自分がそのサインインをしていないのであれば、場所に関係なく警戒してください。
判断基準は「表示された場所」ではなく、そのサインイン操作を自分がしたかどうかです。
「許可」と「許可しない」はどちらを選ぶ?
サインイン要求が表示されたら、まず自分がその操作をしたか確認しましょう。
自分がサインインした場合
新しいiPhoneやMacなどで、自分がApple Accountにサインインした直後であれば、表示された場所が多少おかしくても、すぐに不正アクセスだと判断する必要はありません。
Appleによると、本人がサインインしている場合は、表示された場所に心当たりがなくても「許可する」を選択して確認コードを表示できます。
自分がサインインしていない場合
こちらは対応が明確です。
「許可しない」を選択してください。
Appleも、身に覚えのない新しいデバイスからのサインイン要求については、「許可しない」を選択してサインイン試行を阻止するよう案内しています。
ここは、
「ホーチミンだから許可しない」
ではありません。
正しくは、
「自分がそのサインインをしていないから許可しない」
です。
この違いは覚えておきましょう。
「許可しない」を選択したらパスワード変更画面が表示された
今回、私自身がこの通知を確認したところ、「許可しない」を選択した後に、Apple Accountのパスワード変更に関する画面が表示されました。
ここは今回の実体験として紹介しておきます。
実際に表示されたパスワード変更画面

「許可しない」を選択した後、今回実際に表示されたパスワード変更に関する画面
ただし、ここで注意したいのが、すべてのiPhoneで「許可しない」を選択すると必ず同じ画面が表示される、とまでは言えないことです。
Apple公式が案内しているのは、身に覚えのないサインイン試行に対して「許可しない」を選択して拒否することです。
一方、Apple Accountの不正利用が疑われる場合には、パスワード変更も推奨されています。
そのため、今回のように自分に心当たりのないサインイン要求だった場合は、パスワードも変更しておくと安心です。
Apple Accountのパスワードは変更したほうがいい?
結論として、身に覚えのないサインイン要求だったなら、パスワード変更をおすすめします。
Appleは、Apple Accountの不正利用が疑われる場合の対策として、パスワードを変更するよう案内しています。
特に、次のようなことが複数重なっている場合は、早めに確認してください。
- 自分がサインインしていないのに通知が届いた
- 身に覚えのない2ファクタ認証コードが届いた
- 知らないデバイスが登録されている
- Apple Accountの情報が勝手に変更されている
- 身に覚えのない購入履歴がある
- Apple Accountのパスワードが突然使えなくなった
ただし、「サインイン要求が来たら必ずパスワード変更が必要」という意味ではありません。
自分自身が新しいデバイスでサインインした場合など、正当なサインインである可能性もあるからです。
iPhoneからApple Accountのパスワードを変更する方法
iPhoneからパスワードを変更する場合は、次の手順です。
「設定」→「自分の名前」→「サインインとセキュリティ」→「パスワードの変更」
画面の案内に従って、新しいパスワードを設定します。
Appleは、他のサービスと同じパスワードを使い回さず、推測されにくいパスワードを使用することを推奨しています。
なお、「盗難デバイスの保護」が有効になっている場合などは、状況によってパスワード変更にセキュリティ上の待機時間が必要になることがあります。
「すぐに変更できない」と表示されても、必ずしも故障や異常というわけではありません。
「許可してしまった」場合はどうする?
もし、身に覚えのないサインイン要求に対して、間違えて「許可」を選択してしまった場合も、慌てる必要はありません。
「許可した=Apple Accountが乗っ取られた」とは限りません。
ただし、自分が行っていないサインインだったのであれば、念のためアカウントの安全確認をしておきましょう。
おすすめする対応は次の4つです。
- Apple Accountのパスワードを変更する
- 登録されているデバイスを確認する
- Apple Accountの登録情報を確認する
- 身に覚えのない購入やアクティビティがないか確認する
特に、知らないデバイスが登録されていた場合は放置しないでください。
Apple Accountに知らないデバイスがないか確認する
サインイン通知が届いたときは、Apple Accountに登録されているデバイスも確認しておきましょう。
iPhoneでは、
「設定」→「自分の名前」
と進むと、Apple Accountに関連付けられているデバイスを確認できます。
ここに、
- 見覚えのないiPhone
- 知らないiPad
- 心当たりのないMac
- 使用した覚えのないApple製デバイス
などがないか確認してください。
Apple Accountの管理ページから確認することもできます。
もし見覚えのないデバイスが登録されていた場合は、Appleの案内に従って削除しましょう。
「サインインが要求されました」が何度も表示される場合
同じサインイン要求が何度も表示される場合は、特に注意してください。
自分が何も操作していないのに繰り返し通知が届くのであれば、第三者がApple Accountへのサインインを試している可能性も考えられます。
この場合は、
「許可しない」
↓
「パスワード変更」
↓
「登録デバイスを確認」
という流れで、アカウントの安全性を確認しておくことをおすすめします。
また、Apple Accountと同じパスワードを他のサービスでも使っているなら、そちらも変更したほうが安全です。
Appleを名乗るメールやSMSにも注意
Apple Accountのサインイン通知が届いた後に、
「アカウントがロックされています」
「不正アクセスを検知しました」
などと書かれたメールやSMSが届くことがあります。
こうしたメッセージに記載されたリンクから、慌ててパスワードや確認コードを入力するのは避けてください。
Appleは、Apple Accountのパスワードや確認コード、デバイスのパスコード、復旧キーなどの重要な情報を他人に教えないよう案内しています。
Apple Accountの確認やパスワード変更が必要な場合は、iPhoneの「設定」など、信頼できる場所から操作するのが安全です。
「Apple Account サインインが要求されました」と表示されたらどうする?
最後に、今回のような通知が届いたときの対応をまとめます。
自分がサインインした場合
新しいiPhoneやMacなどで自分がサインインしたのであれば、通知の表示場所だけを見て不正アクセスとは判断しないでください。
位置情報はIPアドレスやネットワークをもとにしたおおよその位置だからです。
自分がサインインしていない場合
「許可しない」を選択してください。
そのうえで、Apple Accountのパスワードを変更し、登録デバイスやアカウント情報を確認しましょう。
間違えて「許可」してしまった場合
パスワードを変更し、登録デバイスやアカウント情報を確認してください。
まとめ|「ホーチミン=乗っ取り」ではない。でも身に覚えがなければ拒否しよう
突然「Apple Account サインインが要求されました」と表示され、さらに「ホーチミン市近辺」などの見覚えのない場所が出てくると、不安になるのは当然です。
ただ、ホーチミンと表示されたことだけで、海外から不正アクセスされたとは断定できません。
Appleによると、サインイン要求に表示される場所は、実際のデバイス所在地ではなく、IPアドレスやネットワークをもとにしたおおよその位置だからです。
一方で、自分がそのサインインをしていないのであれば、放置するのはおすすめできません。
覚えておくべきなのは、この一点です。
自分がしていないサインインなら「許可しない」。
そのうえで、身に覚えのない通知だった場合は、Apple Accountのパスワードを変更し、登録されているデバイスやアカウント情報を確認しておきましょう。
今回、私自身のiPhoneでは「許可しない」を選択した後、パスワード変更に関する画面が表示されました。
同じような通知が届いた人は、まず落ち着いて、「表示された場所」ではなく「自分がそのサインインをしたかどうか」を基準に判断してください。

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