笠間稲荷神社は、茨城県笠間市に鎮座する、日本でも屈指の知名度を誇る稲荷神社です。
京都の伏見稲荷大社、佐賀の**祐徳稲荷神社**と並び、「日本三大稲荷」の一つとして数えられています。
特徴的なのは、その歴史の古さ。社伝によると創建は651年で、実は伏見稲荷大社よりも古いと伝えられています。
1300年以上にわたり、人々の暮らしや願いとともに歩んできた、由緒正しい神社なんです。
笠間稲荷神社の場所とアクセス
笠間稲荷神社は、茨城県笠間市笠間1番地にあります。車の場合は北関東自動車道の友部ICから国道355号線を経由しておよそ15分ほど。
電車ならJR水戸線の笠間駅で下車し、徒歩で約20分、タクシーなら5分ほどで到着します。観光地として整備されているので、初めてでも迷いにくい立地です。
参拝できる時間は?

参拝時間は曜日に関係なく、毎日朝8時から夕方16時30分まで。観光の予定が立てやすいのも嬉しいポイントですね。
創建から現在まで。笠間稲荷神社の歴史
笠間稲荷神社の始まりは、白雉2年(651年)。当時この一帯は胡桃の木が生い茂る森だったと伝えられ、その名残から「胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)」とも呼ばれていました。
日本でも最古級の稲荷信仰の地とされているのは、この長い歴史があってこそです。
大きく発展したのは江戸時代に入ってから。1743年、笠間城主だった井上正賢が社地と社殿を大きく整備し、続く1747年には次の城主・牧野貞通によって藩の祈願所として正式に位置づけられました。
この頃から、笠間稲荷神社は地域の信仰の中心としての存在感を強めていきます。
井上正賢の霊夢が語るもの
笠間稲荷神社の発展を語るうえで欠かせないのが、井上正賢の霊夢の伝説です。
1743年の夏、正賢の夢に白髪の老人が現れ、自らを稲荷神だと名乗り、社地を広げてほしいと願い出たといわれています。
この出来事をきっかけに社殿の整備が進み、神社の格が一段と高まったと伝えられています。
「紋三郎稲荷」と呼ばれる理由
笠間稲荷神社は「紋三郎稲荷」という別名でも知られています。その由来には諸説あり、一つは井上正賢の縁者である門三郎という人物が、信仰を広めることに尽力したという説。
もう一つは、地域に伝わる四匹の狐の兄弟にまつわる民話から来ているという説です。こうした物語が残っているのも、長く親しまれてきた神社ならではですね。
近代以降と現在の姿
江戸時代末期の1850年代には現在の本殿が再建され、1988年には国の重要文化財に指定されました。
現在では年間300万人以上が訪れ、初詣の時期だけでも80万人を超える参拝者で賑わいます。
名実ともに、茨城県を代表する神社といえる存在です。
ご祭神とご利益
主祭神は宇迦之御魂命で、五穀豊穣をはじめ、商売繁盛や開運招福、火防の神として広く信仰されています。
農業や商いに関わる人はもちろん、「最近ツイてないな」と感じている人にも、そっと背中を押してくれる存在です。
建築と見どころ、季節の楽しみ
本殿は江戸時代末期の建築で、周囲には当時の名工による精巧な彫刻が施されています。
細部までじっくり眺めると、その技術力に思わず見入ってしまいます。
また境内には「八重の藤」と「大藤」という二株の藤があり、5月上旬には見事な花を咲かせます。
秋には菊まつりも開催され、季節ごとに違った表情を楽しめるのも魅力です。
まとめ
笠間稲荷神社は、1300年以上続く歴史と、人々の暮らしに寄り添ってきた信仰が息づく場所です。
観光として訪れても、静かに手を合わせに行っても、それぞれの楽しみ方ができる神社なので、茨城を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。


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